社会も、理科と同様、短期間でも集中して学習すれば、成績を上げることができます。勉強方法も、理科と同様に、辞書的な参考書を1冊用意して、それを参照しながら問題演習を繰り返していきます。問題を見たらすぐに答えが思い浮かぶまで、同じ問題集を何度も解きます。その後、過去問に挑戦し、弱点を補強していきます。
地理の初学者は、まずは児童向けの学習事典や学習漫画などを利用して雑学レベルの知識を増やしていくのが良いでしょう。歴史の初学者は、歴史検定(歴検)を利用するのが効果的です。歴史の教科書の権威である山川出版社が歴検の実施に参加しているので、山川出版社による歴史の勉強の骨組みを作っていくことができます。
過去問は、受験校が決まったらすぐに入手して、出題傾向を分析しましょう。児童向けの学習事典や学習漫画などを利用して雑学レベルの知識を増やした後、陰山メソッドや応用自在シリーズ、丸まる要点ノートで、知識を整理して定着化させます。
丸暗記ノートやメモリーチェック、コアプラスもおすすめです。
毎年11月末に開催されます。公開試験会場が少ないですが、問題集だけをやっていてももったいないので、チャンスがあれば日頃の勉強の実力テストとして受験してみましょう。特に歴史が好きな人は挑戦してみましょう。
過去問は、受験校が決まったらすぐに入手しておきます。過去問をやる前に「50%以上が解ける落とせない入試問題」をやっておき、やり終えた後は「50%以下しか解けない差がつく入試問題」でレベルアップをします。このルーティンを出来れば3回繰り返します。
社会が得意な人は、文英堂の「くわしいシリーズ」と「合格ノート」で完璧に仕上げていきます。
地理が好きな人は、帝国書院の資料集で調べながら、まとめと演習を完成させて知識を増やしていきます。公民が好きな人は、小学館の教材や女性アナウンサーの朗読CD付きの書籍で日本国憲法を暗記してしまいましょう。
大学によって出題傾向はかなり異なりますので、過去問を分析して頻出分野の対策を講じることが欠かせません。
<地理>
地理が受験科目になっている大学は限られてきます(旧帝大などの他、早稲田は教育学部のみ、慶応は商学部のみ)。参考書や問題集もそれほど種類は多くないので、めぼしいものは片っ端からこなして知識量を増やしていきます。地図帳や帝国書院の資料集を調べながら、河合塾の問題集にどんどん書き込みをしていきます。
<日本史>
日本史は、山川出版社の教科書と詳説ノートで記憶の骨組みを作ります。勉強の過程で今まで知らなかったことや頻出事項と気づいたことを詳説ノートに追記したりマーカーを引いたりしていきます。学校の教科書が山川出版社でない人は、朗読CD付きのものを購入しておきます(音声データはiPodに入れておく)。用語集は辞書代わり、スピマスは暗記チェックに使います。代ゼミの参考書とドリルはセットで使っていきましょう。
<世界史>
世界史も日本史と同様です。山川出版社の教科書と詳説ノートで記憶の骨組みを作ります。勉強の過程で今まで知らなかったことや頻出事項と気づいたことを詳説ノートに追記したりマーカーを引いたりしていきます。学校の教科書が山川出版社でない人は、朗読CD付きのものを購入しておきます(音声データはiPodに入れておく)。用語集は辞書代わり、スピマスは暗記チェックに使います。骨組みができれば、あとは武者修行をして筋肉をつけていくだけです(ナビゲーター世界史や模試問題集など)。出会った新知識をどんどん詳説ノートに追記していきましょう。